2012年4月10日火曜日

山本宏之弁護士に電話をして、明日11日(水)の判決後のことについて教えていただきました。控訴するかしないかは市橋君次第だとのことです。市橋君が判決に納得しなくて控訴をしたいと考えれば、山本弁護士単独でも引き受けて下さる可能性があるという印象を受けました。その場合は上告理由書を書いて最高裁判所に提出するそうですが、通常は裁判が開かれるのではなく、書類の審査だけで、東京高裁の判決が変更になる可能性はきわめて小さいようです。山本弁護士は、それでも、市橋君自身が納得することが今後彼が生きていく上で大事だとお考えのようでした。控訴をしたとしても、弁護士の作業は新たにあちこちを訪ねて証拠や証言を集めてくるのではなく、上告理由書を書くだけですから弁護士料はなくてもとのことでしたが、もし必要でしたら支援金の募金を再開して手当てをしますとお伝えしておきました。

刑が確定しますと、弁護士も市橋君がどこの刑務所に移されて服役するか知らされないのだそうです。ただ、今回の刑事裁判が終わって刑が確定した後で被害者遺族から被害賠償の民事訴訟を起こされる可能性もありますので、山本弁護士は市橋君との連絡は保ちたいとのことでした。その場合は、市橋君の方から申請して山本弁護士に連絡(手紙)をとる必要があるとのことです。明日は私は午前中は眼科の検査、午後は東京農大での研究会の予定が入っているので傍聴には行けませんが、裁判所で山本弁護士が市橋君に会う時に、私も市橋君と連絡を保ちたいので市橋君の方から申請して私に連絡をとってくれるように伝えて下さいとお願いしました。

なお、明日の判決後2週間は控訴の猶予期間ですから、この期間は従来通り私が東京拘置所に行って面会申請をすれば面会は可能だとのことでしたので、明後日(あさって)12日(木)か明々後日(しあさって)13日(金)には面会に行こうと思っています。

今日のブログの記事をご覧になった支援者から早速以下のお便りが届きましたので、紹介しておきます。
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いよいよ明日は控訴審判決の日ですね。市橋さんの心中を考えると胸が痛みます。祈る事しかできない私です。今はとにかく神さまにひたすらお願いするのみです・・・。
ブログを読ませていただきましたが、山本弁護士様のお気持ちが本当に心強く有りがたく嬉しかった私です。もし支援金を再開なさるので有れば喜んで協力させて頂きます。又、本山先生の“親代わり”という言葉に昨日は涙がでました。市橋さんのご両親様やお身内はきっと会いに来てはくださらないと聞いていましたので、そうなると市橋さんは独りで本当にお寂しいだろうと思っていました。だから先生の受刑生活に入っても連絡が保てるよう相談したいという、お言葉に心からホッといたしました。先生、ぜひとも市橋さんに今後とも連絡がとれるよう申請をして下さるよう支援者も望んでいる旨を面会時お伝え下さい。宜しくお願いします。
それから先生は判決後2週間の控訴の猶予期間に面会に行かれるとの事ですが、この期間は手紙や差し入れは今まで通り出させていただいてもよろしいのでしょうか?もしご存知でしたらお教え下さい。(本山:確信はありませんが、控訴を断念して刑が確定するまでの2週間は今までと同じ扱いではないかと想像します。念のため、明日弁護士か東京拘置所に確認してみます。
先生、お忙しいとは存じますが今後の事、私も微力ながら出来るだけの協力をさせて頂きますので、何卒宜しくお願い致します。

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東京農大では新学期が始まって、キャンパスに大勢の学生が戻ってきて活気に溢れていました。ソメイヨシノの桜が満開で、生協の前ではサークルの勧誘活動で賑わっていました。学生たちは教科書を買ったり、ベンチに座って語り合ったり、グランドでは陸上部やサッカー部が走り回っていました。こういう若者たちの元気のいい姿を立ち止まって眺めながら、私は心の中で頑張れよ、思いっきり羽ばたけよ、とエールを送っていました。毎年繰り返される景色ですが、正に春一杯です。(写真はクリックすると拡大できます)